2011年10月28日金曜日

心理検査結果と経験から考えるアスペルガー的特性の活かし方と補い方の概要

これまでに心理検査結果からポジティブ/ネガティブ評価の分類を行い、過去のアスペルガー的経験から私の特性を観察しました。これら二つの分析結果を受けて今回は、私のアスペルガー的特性の活かし方と補い方を仕事と生活の両面から概略をつかもうと思います。



二つの分析結果から、まず仕事面においては、専門的技術者(テクニカルスペシャリスト)としての仕事に集中することが、特性を活かし、補うことに繋がると考えています。
生活面においては、回復と実践の二段階の対応が必要と考えます。第一段階は、休養による過労の回復と、安心できる人間関係(妻や友人達)を基盤とした心的外傷からの回復です。そして第二段階は、失敗を繰り返さない(自他を傷つけない)ようにするソーシャルスキルの習得です。時間のかかる心的外傷からの回復を兼ねてソーシャルスキルの習得には、安心出来る人達に相談し、頼ることが助けになると考えています。



仕事面において、テクニカルスペシャリストとしての仕事に集中することは、一貫してIT技術者として仕事をしてきたバックグラウンドを活かすことでもあります。しかし、今まではIT技術者でありながら、対人折衝に大半の時間を使うポジションで仕事をしていました。そのポジションでは、ある程度の成果を出すことができ、自己肯定感を向上させることもできた一方で、強いストレスを抱えやすく、時として心的外傷を負うこともありました。

そのため、一定範囲の仕事を切り出して受けやすく、特定の目標に対して合理的に技術を駆使して問題を解決
することが求められるテクニカルスペシャリストとしてのポジションでキャリアを積んでいくことにしました。

このポジションでの仕事は、技術進歩に対応して新しく習得する事が多い事も特徴的です。しかし、心理検査の結果では、新しい学習場面での対応力や法則性の読み取りに強みが見られ、経験的にも継続的学習はむしろ楽しく、自分自身の強みとして実感が持てているため、適性があるだろうと考えています。



生活面においては、強みを活かすことよりも周囲に頼り、特性を補うことが多そうです。

第一段階では、今現在の生活が再就職に向けてのストレスで頑張りすぎていないか、妻と相談しつつ適正な負荷に調製して過労から回復していきます。経験から過労への対処は大切だと思っています。疲労が重なり体調を崩すと特性の弱みとなる部分が多く現われてくるためです。
過労がある程度癒えてきた所で、親しい人達に再就職について相談したいと思います。他者に頼り、それが許される体験を積み重ねることで、心的外傷から徐々に回復したいと思います。

第二段階である失敗を繰り返さないためのソーシャルスキルの習得では、拙速にならず、長期間のスパンで対処して行く方針を取ります。なぜなら苦手な事なのですから時間がかかるのは当然ですし、拙速に習得しようとして執拗に対策を立てていっても、絵に描いた餅のように食べられないものになってしまうからです。
但し、ソーシャルスキル習得にあたって、専門家(カウンセラー)の力を借りるかは、少し悩みどころです。経験からカウンセラーも他の専門職と同様、スキルにバラツキがあり、アプローチによって相性もあるためです。
そこでひとまず、このブログに書いている自己分析について親しい人達に相談し、対処することの優先順位を決めて少しずつ学んで行きたいと思います。カウンセリングについても妻に一旦相談するとして、さしあたり妻から耳たこのように言われている健康管理について夫婦二人三脚で歩んでいきたいと思います。



今回の考察を通して、仕事と生活両面での方向性とその速度が見えてきました。また自分一人での分析や対策だけではなく、親しい人の助けを借りることが大切であることの認識が深まりました。
自分が向かう所が見えれば、対策も立てやすく、人にも相談しやすくなります。過労の回復と健康管理が大切なスタート地点あることも再認識しましたので、最も親しい人である妻と相談しつつ、歩みを進めたいと思います。

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